新年度のストレスが及ぼす口内環境への影響
こんにちは✨ 船橋の歯科、かわせみデンタルクリニックです。
新年度を迎え、ご入学ご就職をされたみなさん、おめでとうございます✨️✨️
今回は 新生活をスタートされたみなさんに 知ってほしい お口の健康についてです。
ストレスと口内環境
歯や歯を支える歯周組織もみなさんの手や足や肌と同じ身体の一部で、新生活の始まり等の日常生活の変化で心的ストレスが加わると様々な反応を示し 口内機能がうまく働かなくなることで、さまざまな病気を引き起こすことがあります。

ストレスからの「 歯周病 」
歯周病とは、歯の表面に付着した歯垢(しこう)の中の歯周病菌によって、歯を支える組織が壊れてしまい、最後には歯がぐらぐらになって抜け落ちてしまう病気です。
ストレスが加わることで体内の免疫力が低下し 歯周病が早く進行します。そして、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は より注意が必要です。歯ぎしりや食いしばりは、眠りの浅い時間帯に発生しやすいのですが、ストレスで疲労が蓄積した状態や、お酒を飲み過ぎた時などは眠りが浅くなりやすく、歯ぎしりや食いしばりが助長されて歯や歯を支える歯周組織に異常な力が加わるため、歯周病が重症化しやすくなります。

ストレスからの 「顎(がく)関節症 」
口を開けると、あごが痛い、音がする、口を開けづらい、といった症状がある顎(あご)の状態を総称して「顎関節症」といい、顎の靭帯や筋肉の損傷、関節内にある円板のずれなどによって起こります。ストレス・片側かみ・ほおづえ・うつぶせ寝や 歯ぎしり・食いしばりなど、さまざまな要因が積み重なり、身体の許容量を超えたところで病気が発症すると考えられています。
また、上下の歯が接触せず常に離れている状態が本来の歯の位置なのですが、上下の歯を接触させる癖(上下歯列接触癖)が 例え弱い力であっても昼夜を問わず長期間続くと、顎や筋肉に負担が掛かり、さまざまな障害を引き起こす原因となります。特に、ノートパソコンやスマートフォン・タブレットなどを長時間、前かがみになって使用していると、上下の歯がかみ合わせやすくなり、さらにストレスが強い場合には咀嚼筋(そしゃくきん)の活動が増して強くかみしめてしまう傾向にあるようです。

ストレスからの「 虫歯 」
むし歯も、歯垢の中のむし歯菌が作り出す酸によって、歯の表面が溶かされていく病気です。
それに対し、口内の唾液には、酸を中和させ、溶けてしまった歯の表面を修復する働きがあります。
ストレスが大きいと、交感神経が働いて、ネバネバした粘性の高い唾液を分泌する唾液腺(舌下腺(ぜっかせん)や顎下腺(がっかせん))が刺激され、口の中がネバついた状態になり、相対的に口の中の水分も少なくなります。
一方、リラックスした状態では、副交感神経が働いて、サラサラした粘性の低い唾液を分泌する唾液腺(耳下腺(じかせん))が刺激され、口の中が潤った状態となります。
つまり、ストレスが大きいほど口の中がネバつき、酸で溶けた歯の表面の修復がしづらくなって、虫歯が進行しやすくなるのです。
また、生活習慣病や精神神経系の治療薬には、唾液分泌を抑制する副作用を持つ薬が多く、口の乾燥によってう蝕が多発・進行してしまうケースもあるので注意が必要です。

ストレスと上手に付き合う方法
歯周病や顎関節症の悪化につながる歯ぎしり、食いしばり、上下歯列接触癖に対しては、まずその癖に気づくことが大切で、気付いた時に 上下の歯が接触していたら意識的に離すことや、もし噛み締めていた場合には 力を抜いて深呼吸をするのも一つの方法です。
また、夜間の歯ぎしりや食いしばりには、就寝直前に自分で力を入れないように自己暗示させる方法や、歯やあごへの力を分散させることを目的にマウスピースをつける方法などがあり、当院でもマウスピースをお作りすることができます。
口が乾燥した時や緊張感が強い時には、キシリトール入りガム(当院受付でも販売しています)をゆっくりとかむと、唾液腺が刺激されて唾液の分泌が促されます。また、顎や顔の筋肉を使ってかむことで心もリラックスさせることができます。
ストレスは、現代社会にはつきもので、避けることはなかなか難しいことだと思いますが、ストレスによって起きる口内の変化に気付き対処すること、そして食生活や睡眠など適切な生活習慣を心がけることもとても大切なことになります。
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