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スポーツ競技におけるスポーツマウスガードの使用規定について

スポーツマウスガードについて、競技によって様々な利用規定があります。

この記事では、スポーツマウスガードの使用規定について義務化、一部義務化、許可・推奨、禁止の4項目に分けてまとめました。(2024年7月時点)

1. マウスガード着用が義務化されている主な競技

ボクシング赤色及び赤系統の色は禁止。日本ボクシング連盟の規定。しっかりと歯に合ったものを使用。
キックボクシング国内・国際試合ともに義務。ストラップ付きは不可の場合あり。
総合格闘技(MMA)K-1、修斗など。
アメリカンフットボール白色・透明は禁止(見た目にわかりやすい色)。すべての上顎歯を覆うこと。日本アメリカンフットボール協会の規定。
ラクロス男子も2017年から義務化。白色・透明以外(見た目にわかりやすい色)。グラフィックの歯が描かれているものは不可(女子)。ゴールキーパーも着用。男子は歯科医師・歯科技工士により調整されたものなど、規定あり。日本ラクロス協会の規定。

2. マウスガード着用が一部義務化されている主な競技

ラグビーU-19(高校生相当)、U-15(中学生相当)は義務。小学生(U-12)は推奨。赤色や華美な色は不可の場合あり。World Rugbyはオーダーメイドのマウスガードの使用を強く推奨。日本ラグビーフットボール協会の規定。カスタムメイドを推奨。
アイスホッケーU-20男子は義務(顔面保護具未着用の場合など条件付き)。成人女子は推奨。白色、肌色、透明以外が規定の場合あり。カスタムメイド推奨。
インラインホッケー18歳以下で義務の場合あり。練習中も推奨の場合あり。国際アイスホッケー連盟やWorld Skateなどの規定による。
空手(組手)全日本空手道連盟(メンホー非装着者)、国際空手道連盟などで義務。透明のみ可の場合あり。団体・流派により異なる。短く改造して脱落するものは不可の場合あり。
テコンドーワールドテコンドー(WT)の試合では義務。白色・透明のみ可の場合あり。上顎歯列を覆うこと。
ホッケー(フィールド)中学生・高校生は義務の場合あり。2022年度より義務化(ゴールキーパーは推奨、スポーツ少年団・マスターズは強く推奨)。

3. マウスガード着用が推奨・許可されている主な競技

バスケットボール透明のみ可の場合あり。日本スポーツ歯科医学会は推奨。
野球(硬式)高校生は白色・透明のみ可の場合あり。大学野球でも同様の規定の場合あり。日本スポーツ歯科医学会は推奨。
ハンドボール激しい接触があるため推奨。透明で単色のみ可(全国大会義務、都道府県大会推奨)の場合あり。日本スポーツ歯科医学会は推奨。
水球激しい接触があるため推奨。日本スポーツ歯科医学会は推奨。
レスリング接触がある対人スポーツのため推奨。日本スポーツ歯科医学会は推奨。
柔道接触がある対人スポーツのため推奨。白色・透明のみ可(全日本柔道連盟)。日本スポーツ歯科医学会は推奨。2017年より大会での使用が可に。
スキー・モーグルスピードが速く転倒リスクがあるため推奨。日本スポーツ歯科医学会は推奨。
体操日本スポーツ歯科医学会は推奨。
ウェイトリフティング日本スポーツ歯科医学会は推奨。噛みしめによる効果が期待される。
モーターサイクル赤色は不可(出血判定のため)、脱落しやすい形状も不可の場合あり。トライアル競技で推奨。MFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)はカスタムメイドを推奨。日本スポーツ歯科医学会も推奨。
ソフトボール激しい接触や硬いボールを使用するため推奨。
サッカー激しい接触があるため推奨。日本スポーツ歯科医学会は推奨。

4. マウスガード着用が禁止されている主な競技

ゴルフ公式戦ルールで人工の用具の使用が制限されているため。医療用であれば使用可の場合もある。

情報源について:

注意事項:

  • この表は2024年7月現在の情報に基づいていますが、各競技のルールは頻繁に更新される可能性があります。
  • 同じ競技でも、所属する団体、大会のレベル(国内/国際、プロ/アマチュア)、年齢カテゴリー(ジュニア/成人)によって規定が異なる場合があります。
  • マウスガードの色や形状にも規定がある場合があります(例:アメリカンフットボールは白・透明禁止、ボクシングは赤禁止、柔道・野球・バスケットボールは透明・白のみ可など)。
  • マウスガードを作製・購入する際は、必ず所属するチームや競技団体に最新の規定を確認してください。
  • 歯科医師や日本スポーツ歯科医学会認定医などに相談し、自分の口や競技に合ったカスタムメイドのマウスガードを使用することが推奨されます。市販品は適合が悪く、効果が低いだけでなく、かえって危険な場合もあります。