コラム|船橋の歯医者|かわせみデンタルクリニック

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マウスピースや矯正用のアライナー、どれぐらいの頻度で洗えばいいの?

最近は目立たず取り外しもできる「アライナー(マウスピース型矯正装置)」で歯並びを治す方が増えています。でも、

「マウスピース、洗わないとどうなるの?」
「どのくらいの頻度で洗えば清潔?」

そんな疑問はありませんか?

アライナーの気になる「汚れ・口臭・洗浄方法」について、最新の研究をもとに解説します。

1. マウスピースに潜む細菌とカビ

アライナーは透明だけど、口の中に何時間も入れっぱなし。
実は、表面には細菌やカビ(真菌)があっという間にくっつき、「バイオフィルム(ヌルヌル)」を作ります。

  • カンジダ菌(カビ)は特に強力!
  • むし歯菌(ミュータンス菌)や乳酸菌なども、すぐに増殖します。

洗い方によって、ばい菌の残り方が全然違う!

洗い方菌の残り具合(RLU値が低いほど清潔)
水洗いだけ583
歯ブラシ+歯みがき粉189
歯ブラシ+歯みがき粉+専用洗浄剤30以下

毎日の洗浄で、菌は6分の1以下に減ります。

2. マウスピースのニオイの原因

取り外した時の「イヤなニオイ」、経験ありませんか?

これは、アライナー表面のヌルヌル(=バイオフィルム)にいるバイ菌たちが臭いガス(揮発性硫黄化合物)を作るせいです。
※しっかり洗っていれば、ニオイも抑えられます!

3. どんな洗い方がオススメ?

毎日の基本ケア

  • マウスピースを外したら毎回、やさしくやわらかめの歯ブラシでこすりましょう(中性の歯みがき粉ならOK)。かため、ふつうだとアライナーの素材を傷つけてしまい菌の繁殖する足場が増え、臭いの原因になりやすくなります。
  • 表も裏も、すみずみまで。

プラスαのケア(とても効果的!)

  • できれば1日1回は、専用の洗浄剤や発泡タブレットで5-10分浸けおき。
    →市販の「マウスピース洗浄剤」で十分です。
  • 週1回「超音波洗浄機」があればさらにピカピカ。

ポイントまとめ

  1. 外すたびに軽くブラシ洗い
  2. 1日1回は洗浄剤でしっかりつけ置き
  3. 週1回超音波洗浄をプラス(できれば)

4. 洗わないリスクって…?

  • 歯ぐきが腫れる、出血する
  • 歯が白っぽく濁る(ホワイトスポット)
  • 口臭がひどくなる
  • 虫歯や歯周病リスクがアップ!

定期的に歯医者さんのチェックも忘れずに。

まとめ

アライナー(マウスピース矯正)は毎日洗うことで、歯もお口も守ることができます。手間もあまりかからないので、今日からぜひ実践してください!

参考文献

  1. 5種類の熱成形および3Dプリントされた矯正用透明アライナーおよびリテーナー材料における、3時点におけるミュータンス菌、サンギニス菌、表皮ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌、カゼイ菌、カンジダ・アルビカンスのバイオフィルム形成:in vitro研究 / Biofilm formation of Streptococcus mutans, Streptococcus sanguinis, Staphylococcus epidermidis, Staphylococcus aureus, Lactobacillus casei, and Candida Albicans on 5 thermoform and 3D printed orthodontic clear aligner and retainer materials at 3 time points: an in vitro study. ⁢BMCR Oral Health, 2024.
  2. 異なる洗浄方法を使用した後の取り外し可能な矯正用アライナー表面における歯垢の成長の走査型電子顕微鏡分析 / ATP Bioluminometers Analysis on the Surfaces of Removable Orthodontic Aligners after the Use of Different Cleaning Methods⁤ Prog Orthod, 2016. [PDF]
  3. 9つのF22アライナー洗浄戦略の比較SEM分析 Comparative SEM analysis of nine F22 aligner cleaning strategies⁢ Prog Orthod, 2017.
  4. 矯正治療中のクリアアライナーが口腔の健康と口腔マイクロバイオームに与える影響 / Impact of Clear Aligners on Oral Health and Oral Microbiome During Orthodontic Treatment, 2023.
    https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10509397/