経口補水液の主な製品と2025年6月規制について
要点
・経口補水液(ORS)は、脱水時に必要な水分・電解質を速やかに吸収させる飲料で、医療用に開発されたものです。
・代表製品として、大塚製薬 「OS-1」のほか、コカ・コーラ 「アクエリアス 経口補水液 ORS」、味の素 「アクアソリタ」、赤穂化成 「スムーズイオン」などがあります。

・2025年6月1日より、国の許可を得ずに「経口補水液」を商品名や表示に用いると、健康増進法違反として取り締まりの対象となります。
・一般人が注意すべきは、脱水でない日常的な水分補給には向かず、過剰なナトリウム・カリウム摂取になる恐れがあるため、症状に応じた用途・用量の遵守が必要です。
2025年6月からの規制とその背景
経口補水液の規制化の背景と経緯
規制前の状況
- 市販のスポーツドリンクや清涼飲料水に「経口補水液」をうたう商品が多数流通。
- 「熱中症対策に効果的」「飲む点滴」等の広告が乱立し、脱水症状のない健康者が日常的に大量摂取し、塩分・糖分過剰や健康被害につながる事例が報告された。
消費者庁の注意喚起(2023年8月)
- 消費者庁が「飲み過ぎによる健康被害を招いたり、効果がなかったりする恐れがある」とメディア発表。
- 「経口補水液」を表示できる製品は、臨床試験等で成分基準を満たし「特別用途食品」として許可されたものに限る旨を呼びかけ。
特別用途食品制度の改正(2023年5月19日)
- 「特別用途食品の表示許可等について」の一部改正により、許可基準型病者用食品に「経口補水液」区分を新設。
- 100 mLあたりナトリウム92–138 mg、カリウム59–98 mg、ブドウ糖1.00–2.60 g、浸透圧≤300 mOsm/Lの基準を定義。
経過措置期間と全面施行(2023年5月〜2025年6月)
販売方法のルール化
きっかけとなった事件・報告
- 直接的な死亡・重篤事件は公表されていませんが、脱水症状のない健康者が大量摂取でナトリウム過剰による高血圧悪化や、糖質過多によるむし歯・肥満、低ナトリウム血症リスク等の健康被害報告が規制の契機となったようです。
以上の経緯を踏まえ、経口補水液は「脱水症状がある際の応急処置用」として正しく理解し、表示と使用目的を遵守することが重要です。
2. 一般人が注意すべき点
- 用途を守る
・下痢・嘔吐・発熱・熱中症など、脱水状態に限り使用。普段の水分補給には水や麦茶で十分。 - 表示を確認
・「特別用途食品 経口補水液」の許可表示があるか。
・「医師の指示に従う」「ナトリウム制限時は医師相談」など注意喚起が併記されているか。 - 過剰摂取を避ける
・ナトリウム・カリウムを多量に含むため、制限食指示のある人(高血圧・腎疾患・心疾患・糖尿病など)は必ず医師相談。 - 購入・保管
・無許可品の流通を防ぐため、主要ドラッグストア・医療機関での購入が安心。
・自宅常備する場合は、使用期限や保管方法に注意。
以上を守ることで、脱水時に適切な水分・電解質補給ができ、健康リスクを回避できます。
【参考文献】
- 似たモノ商品徹底比較:経口補水液 効果的に脱水症状を改善. 日食ニュース. (2021) https://news.nissyoku.co.jp/news/muto20210820054533873
- OS-1製品ラインナップ. 大塚製薬工場. https://www.os-1.jp/products/os1/
- 脱水対策の「経口補水液」、表示と飲み過ぎには要注意 消費者庁が注意喚起
https://www.sankei.com/article/20230817-NNXV3HD36JA23KEORMM3I4YSBE/ - 「経口補水液」は特別用途食品に、無許可品を排除25年5月末までに
https://www.yakujihou.com/yakujinews/35591/ - 【消費者庁】経口補水液の許可基準型病者用食品の新設など制度が改正
https://www.dietitian.or.jp/trends/2023/290.html
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