子どもの「好き嫌い」対策と「新しい食べ物」受け入れポイント
子どもの食事場面でよく聞く「好き嫌い」と「新しい食べ物への抵抗感(新奇恐怖)」。実はこれには発達的な傾向と「感受性の高い時期」があり、親の働きかけ次第でスムーズに乗り越えやすくなります。ここでは2つの大切な知見を、一般向けにわかりやすく解説します。
1. 好き嫌い(食物新奇恐怖)はいつ強まる?
子どもの「この食べ物イヤ!」という好き嫌いの傾向は、
- 1〜3歳頃に初めて現れ、就学前(3〜6歳)にいちばん強くなる
- その後、小学生にかけて少しずつ落ち着いていく
というパターンが多くの子どもで観察されています[1]。
また、好き嫌いには遺伝的な要素も強く関わっており、兄弟姉妹でも似た傾向が出ることが明らかになっています。とはいえ、後天的な環境(親の声かけなど)が約2割を担うため、工夫次第で改善が可能です[2]。
2. 新しい食べ物を受け入れやすい「感受性期」
乳児期〜幼児期の生後6〜18ヶ月頃は、新しい食材や味、食感を自然に受け入れやすい「感受性の高い時期(sensitive period)」とされています[3]。
この時期に、
- 野菜や果物など健康的な食材を
- 味や食感を変えながら
- 何度も繰り返し体験させる
ことで、将来の「苦手意識」をぐっと減らせることがわかっています[4]。
実践のヒント
- 1歳を過ぎたら、毎日の食事に少しずつ新食材をプラス。初めは小さじ1杯からOK!
- 嫌がっても繰り返しトライ。10~15回ほどで好きになることもあります。
- 家族みんなで同じものを楽しむ姿を見せることで、子どもの興味を引き出す。
- 無理強いせず、できたら大げさにほめてあげる。
引用文献
- Infant Complementary Feeding Methods and Subsequent Occurrence of Food Neophobia—A Cross-Sectional Study of Polish Children Aged 2–7 Years(乳児期の補完食導入方法と食物新奇恐怖症の発生:2–7歳ポーランド児童の横断研究)
https://www.mdpi.com/2072-6643/15/21/4590 - Genetic and environmental influences on children’s food neophobia.(子どもの食物新奇恐怖症への遺伝的・環境的影響)
https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S0002916523133156 - Are There Sensitive Periods for Food Acceptance in Infancy?(乳児期に食品受容の感受性期は存在するか?)
http://link.springer.com/10.1007/s13668-017-0203-0 - Complementary Feeding Strategies to Facilitate Acceptance of Fruits and Vegetables: A Narrative Review of the Literature(果物・野菜受容促進のための補完食戦略:文献のナラティブレビュー)
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5129370/
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