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幼児の「新しい食べ物嫌い」を克服!8~10回の繰り返しで好きに変わる理由

子どもが初めて見る野菜や果物を前に、「絶対に食べない!」と言わんばかりの顔をされることは、子育て中の親ならほぼ経験済みではないでしょうか。しかし、実はこの「新しい食べ物嫌い」は、ちょっとした工夫で大きく改善できることがわかっています。今回は、幼児への「繰り返し曝露」が持つ驚きの効果をまとめてご紹介します。

繰り返し曝露(Repeated Exposure)って何?

「繰り返し曝露」とは、同じ食材を何度も(できれば毎日)子どもに見せたり、触れさせたり、少しずつ味わわせたりする方法です。ポイントは「少量でもOK」「嫌がっても無理強いしない」「1日1回、できれば8~10日以上続ける」ことです。このシンプルな方法が、実は幼児にとっての「食の学習」を大きく後押ししてくれます。

エビデンス(根拠)の中身

2019年のシステマティックレビューの結果を整理すると、以下のような流れで効果が示されています。

対象となった子ども
 健康な幼児(生後4~24か月)が対象。

実施したこと
 同じ野菜や果物を1日1回、少量ずつ与え、少なくとも8~10日間連続で続けた。

評価指標

  • 子どもの摂取量(どれだけ口に入れるか)
  • 摂食速度(どれだけスムーズに食べるか)
  • 母親や研究者の観察による「好きそうなそぶり」

主な結果

  • 8~10回の繰り返しで、摂取量が明らかに増加
  • 摂食速度が速くなり、食べることへの抵抗感が減少
  • 同じカテゴリの野菜→野菜、果物→果物での好転は顕著(野菜→果物といった異カテゴリへの効果は限定的)

個人差はあるものの
 ごく少人数では3~5回の曝露で変化が見られる場合もあれば、20回近く続けても難しいケースも。ただし、大多数は8~10回を境に好みが変わりやすいという結果でした。

    なぜ効果があるの?

    子どもは「見慣れないもの」に警戒心を抱きやすい生き物です。これは生存本能で、未知のものが毒かもしれないという危険回避の仕組み。しかし、一度「安全だ」とわかれば、次からは抵抗なく受け入れられます。繰り返し曝露はまさにこの学習プロセスを支援し、「これは大丈夫」「これは美味しい!」という経験を積ませる役割を果たします。

    実践のコツ

    • 少量から始める
      無理にスプーン1杯を与えようとせず、「ほんのひと口」からOK。
    • 嫌がっても焦らない
      その日の食事全体で見て、全く食べなくても問題なし。
    • 家族全員でチャレンジ
      パパやママも同じものを食べて「美味しいね!」と声をかけると、有効性アップ。
    • バリエーションは徐々に
      同じ野菜でも、調理法や添える味付けを変えると飽きずに続けやすい。

    まとめ

    子どもが新しい食べ物を嫌がるのは自然なことですが、「繰り返し曝露」を8~10回続けることで、驚くほどスムーズに受け入れてくれるようになります。毎日少しずつ、根気よくチャレンジしてみてください。きっと「食べられた!」「おいしい!」の笑顔が見られるはずです。


    参考文献

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