「親知らず」抜いたほうがいい人と抜かなくていい人の違い🦜&ちょこっと豆知識✨
みなさんこんにちは✨かわせみデンタルクリニックです。
今回は、 きっとみなさんも一度は見聞きしたことがありますよね、「✨親知らず🦷✨」
そんな 親知らず について一緒に考えていきたいと思います。
親知らずってどれだ??
親知らずは、正面から見て口の中を左右に分けた時に 前から数えて8番目にあたる第3大臼歯のことをいいます。左右の上下4本とも生えている人もいますし、生えてこずに歯茎の中に埋まっている人もいますし、生まれつき親知らずがない人もいます。レントゲン写真で確認することができます✨
なんで「親知らず」っていうの??
平均寿命がおよそ40歳くらいだったむかしむかし、この第3大臼歯が生えてくる20歳前後の頃には すでにご両親が亡くなっている人の割合が多く、親からすると 子どもの第3大臼歯が生えてきたことを知らないまま亡くなってしまうことから、“親知らず”と呼ばれるようになったと言われています。
また、物事の分別がつく年齢になった頃、知恵がついてきた頃、に生えてくる歯 という意味で「智歯」ともよばれます。つまり、第3大臼歯=智歯=親知らず✨ です !
お役御免の親知らず。。
では、どうして親知らずに関するトラブルが多くの人を悩ませているのでしょうか。
人間は本来、木の実や動物の肉などが中心の 固い食事をとることが多かったため 顎がしっかりと発達していました。親知らずは、元々は大臼歯の中でも最も大きな歯で、噛むときにかかる強い力をしっかり受け止める役割を担っていましたが、文明の発展や人類の衣食住の変化とともに 食事も固い食事から柔らかい食事が中心になったことで、骨格や筋肉が変化し、親知らずの担う役割が徐々になくなり、実質上 親知らずがなくても差し支えがない現在の食生活と スマートになった現代人の骨格に合わせるかのように親知らずも徐々に退化して、一部だけ顔を出す、斜めに生えてくる、 横向きに生えている など きちんと生えないことが多くなり 付随するトラブルが増えているというのが現状です。
ちなみに、横向きの親知らずが口腔内にやがて及ぼす影響については 院長が書いたこちらのコラムをご覧ください。
もちろんすべての人が親知らずを抜かなくてはいけない というわけではありません。
むしろ、抜かないほうがいい人もいます。
✨抜かなくていい人 ✨
- 上下の親知らずが正常に生えていて上下の歯が噛み合っている✨
- むし歯や歯周病の症状がない✨
- 歯ブラシが親知らずの奥まで届きブラッシングがしっかりできている✨
- 隣の歯を虫歯や歯周病にするリスクが低い✨
- 親知らずが顎の骨の中に完全に埋まっていてなんの症状もない✨
これらの場合には 親知らずを抜く必要はありません。
むしろ、きちんと噛み合っていれば ものを噛むチームの一員として働いてくれます✨
そのほかにも、正常に生えている親知らずは 隣り合う歯を失った時などに ブリッジや 入れ歯を支える歯として、また 年齢や状態などの条件付きにはなりますが、他の大臼歯の抜歯が必要になった際の移植用のドナー歯として 治療で役立つ可能性も十分にあるのです。
一方で、今後のリスクを考えた時に早めに抜いてしまったほうがいい人も 多く存在します。
💦抜いたほうがいい人💦
- 親知らずがしっかり生えておらず、虫歯、歯周病のリスクが高い💦
- 歯ブラシが親知らずの奥や横までしっかり届かない💦
- 横や斜めに生えている、半分埋まっている💦
- 親知らずが生えてから(親知らずが手前の歯を押すことで)歯並びが変わった💦
- 痛みや腫れを繰り返している💦
- 親知らずが頬の内側に当たり頬を傷付ける💦
これらの場合は 周囲の歯や歯ぐきへの影響が大きくなる前に 抜歯したほうがいいと言えます。
そして、歯の下にある歯槽骨(しそうこつ)とよばれる骨は、年齢が若いほどやわらかく、年齢を重ねるほどに固くなります。
骨が固くなると、抜歯も大変になりますし 抜歯後の傷口の治りも遅くなります。また、痛くなってから親知らずを抜きたいと思っても、痛いときは 思うように麻酔が効かず 抜歯の際に「強い痛み」をともなうため、まずは炎症を抑える薬を飲んでいただき 痛みと炎症が落ち着いてからの抜歯になるパターンもあります。これが、よく歯科医院で「親知らずは早めに抜いてしまったほうがいいですよ 🦜」と言われる理由です。
親知らずを抜いて数ヶ月もすれば、抜いた部分の歯ぐきは引き締まってきれいに治ってきます。
そうなると、格段に歯磨きがしやすくなり 周りの歯を虫歯や歯周病にしてしまうリスクを減らすことができます。
親知らずが虫歯や歯周病になった場合は、親知らずを抜歯すれば解決しますが、親知らずがあることで ひとつ手前の第二大臼歯( 前から7番目の歯 )を虫歯や歯周病にしてしまうのは、心身の健康を考えると 大きな損失でしかありません。
むしろ、正常に生えていなかったり 上下の歯が噛み合っていない親知らずを抜くことは、ある意味 親知らずの手前の✨第二大臼歯を守る✨というメリットにも繋がるのです。詳しくは院長が書いたコラムをご覧ください。
✨知ることが大切✨
いま一度、自分の口の中にどんなリスクが潜んでいるのか、そのリスクを減らすためにはセルフケアで何に気を付けたらよいのか、自分の親知らずは何本あってどのような状態なのかをしっかり把握しておくことが大切です✨そのためには やはり定期的な検診が欠かせません。疑問点やご相談ごとも 検診の際にどしどし投げてみてください✨どんなに小さな事でも大丈夫です✨
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