[寄稿記事] 嚥下診療受診のタイミングについて(主に高齢者)
摂食嚥下など口腔機能の専門である山本先生に記事を書いて頂きました。
飲み込みのことを嚥下といいますが、以下のような症状が出てきたら嚥下診療の受診を検討すべきで、注意が必要です。
のみこみサポートオフィス こめる
歯科医師 山本昌直先生
・むせるようになった
→摂食機能障害があると、食事や唾液でむせてしまうことが多いです。
・喉に残る感じがする
→喉の機能が低下すると、食べ物などが喉に残ってしまうことがあります。
・飲み込みにくくなった
→口や喉の機能が低下すると、飲み込みにくくなったり、口の中に食べ物が残ったりしてしまいます。
・食事時間が長くなった
→摂食嚥下障害が生じると、食事にかかる時間が延長してもらうことがあります。
・痩せてきた(体重が減った)
→摂食嚥下障害があると、食事の摂取量が減少してしまうことがあり、結果、体重が低下してしまいます。
・飲み込んだものが上がってくる
→胃食道逆流の症状があると、食べたものが逆流してくることがあります。また、逆流したものが気道に入ってしまった場合、肺炎を発症してしまうリスクが高いです。
・誤嚥性肺炎の診断をされたことがある
これらの症状がみられた場合、摂食嚥下障害や誤嚥が疑われます。
このような症状がみられた場合、受診を検討されてみるとよいかもしれません。
どこに受診をしてよいかわからない場合は、かかりつけの医科や当院にご相談ください。
その他、噛みにくい、入れ歯が合わない、口の中に残る、口の中に痛いところがあるなど、口の中の問題があっても摂食嚥下障害につながります。この場合は当院へご相談ください。
山本昌直 歯科医師・医学博士 老年歯科医学会認定医、摂食機能療法専門歯科医師 障害者歯科学会認定医 摂食嚥下リハビリテーション学会認定士 東京歯科大学非常勤講師 |
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