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虫歯菌が原因で脳卒中になることを突き止めた研究

虫歯は脳疾患の原因となることが分かっており、以前の記事 虫歯が原因で死亡した人の国内症例と救命できた症例 にも、頭蓋内出血(脳出血やくも膜下出血など、脳卒中の一種)や脳膿瘍など脳疾患をきたした症例が報告されています。

大阪大学は、脳卒中の原因のひとつに虫歯があることを突き止めました1

脳卒中とは脳の血管が詰まったり破れたりすることで、脳の機能が障害される病気のことで、脳卒中は、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の3つに分類されます。

『悪玉むし歯菌』と『微小脳出血の出現』との関連を解明 – 脳卒中の機序の解明に寄与 – ResOU 大阪大学(2020)

猪原部長らの研究チームは、2016年にNature誌系列のオンライン誌Scientific Reportsで、脳出血患者には cnm 陽性ミュータンス菌を持つ割合が多く、脳のMRI画像で観察できる微小な脳出血の跡が多いことを明らかにしていました。2 謂わばこの「悪玉むし歯菌」を、我が国では5人に1人程度が口の中に保有していますが、実際にこの菌の保有者の脳内で微小な脳出血が増えていくのか、経時的な変化は明らかになっていませんでした。

 cnm 陽性ミュータンス菌が歯垢中から検出された患者では、そうでない患者と比較して、微小脳出血の出現率が4.7倍高いことが明らかになりました。

脳卒中になってしまうと部位によって様々な障害が残ることがあり、今までの日常生活を取り戻すことが困難になる場合も多い病気です。お口の中の環境を良い状態に保つことで虫歯菌の繁殖を抑え、論文解説記事にあった悪玉菌の居場所をなくしていくことが重要です。

少しでも気になることがありましたら、かかりつけ歯科を作ってもらい定期的にチェックを受けるようにしましょう。

引用文献

  1. Oral Carriage of Streptococcus mutans Harboring the cnm Gene Relates to an Increased Incidence of Cerebral Microbleeds | Stroke
  2. Emerging Evidence for Pathogenesis of Sporadic Cerebral Small Vessel Disease | Stroke