コラム|船橋の歯医者・矯正歯科|かわせみデンタルクリニック

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顎関節症をお家で治す!-ガイドラインに基づくセルフケアと予防法-

顎関節症とは、顎の関節や咀嚼筋の痛み、口を開け閉めしたときの「カクン」という音、開口制限などを引き起こす顎関節に関連するトラブルの総称です。

顎関節症

多くの方が抱える不快な症状ですが、最新の一次文献・公的ガイドラインでは、まずは自宅でできる保存的治療とセルフケアを第一選択として推奨しています。本記事では、信頼性の高い一次情報のみをもとに、症状のメカニズムからセルフケアの具体的な方法までをわかりやすく解説します。

1. 顎関節症ってどんな病気?

顎関節症は主に以下の4つのタイプに分かれます。

  • 咀嚼筋痛障害:咀嚼筋の過緊張による痛み
  • 顎関節痛障害:関節そのものの炎症や痛み
  • 顎関節円板障害:関節円板のずれや変形
  • 変形性顎関節症:骨自体の変形やすり減り

これらが単独または複合して症状を引き起こします。

2. どうして顎関節症になるの?

顎関節症は「多因子性疾患」と呼ばれ、さまざまな要因が重なって発症します。

主な要因内容
行動因子歯ぎしり・食いしばり上下歯列接触癖、硬いものの長時間咀嚼、大きなあくび
不良姿勢スマホを長時間下向きで見る、頬杖、うつぶせ寝などで顎に負担がかかる
咬合異常噛み合わせのズレが関節内圧を不安定にする
心理的ストレス緊張による筋緊張の亢進や痛みの感じやすさの変化
外傷顎への打撲や過度開口で円板にダメージが生じる
遺伝的素因変形性顎関節症には関連遺伝子の可能性が報告あり

特に20~40代の女性で多く見られる傾向があります。

3. まずは自宅でできるセルフケア(保存的治療)が基本

多くのガイドラインでは、手術や矯正に進む前に自宅で継続できるセルフケアを推奨しています[1]

3.1 開口ストレッチ

痛みのない範囲で、ゆっくり口を大きく開閉する運動を1日10回×3〜5セット行うと、関節の可動域が広がり、血流改善と痛み軽減が期待できます。

3.2 咬筋・側頭筋マッサージ

入浴後など筋肉が温まった状態で、こめかみ(側頭筋)や耳の前(咬筋)を人差し指と中指で円を描くように優しくほぐします。筋緊張が和らぎ、痛みが軽減します。

3.3 生活習慣の見直し

  • 硬いものや大きく口を開ける動作を控える
  • 頬杖やうつ伏せ寝をやめる
  • 日中の上下歯列接触癖(TCH)を意識的に減らす(付箋で「歯を離す」と書いて机に貼るなど)

これらは再発予防や症状の悪化防止に有効です。

3.4 認知行動的アプローチ

無意識の食いしばりを自覚する訓練や、ストレス軽減のためのリラックス法(深呼吸や軽いストレッチ)を取り入れると、筋緊張の抑制と痛みの緩和につながります。

4. それでも改善しないときは…?

保存的治療で効果が不十分な場合、専門医のもとで以下の手術的治療が検討されます。

  • 関節腔洗浄療法:即時の痛み軽減効果が約80%
  • 関節鏡視下手術:可動域改善率65~75%
  • 関節形成術:10年後も約82%の症状維持

5. 日々のセルフケアを続けるコツ

  1. 毎日のルーティンに組み込む
    朝・昼・夜の3回、5分程度でOK
  2. 痛みが出たらすぐに中止
    無理せず、違和感が残るときは専門医へ相談
  3. 記録をつける
    ストレッチやマッサージの実施時間をメモして継続率アップ

引用文献リスト

  1. 顎関節症治療の指針 2020 https://kokuhoken.net/jstmj/publication/file/guideline/guideline_treatment_tmj_2020.pdf
  2. 顎関節症初期治療診療ガイドライン (2023改訂版)https://kokuhoken.net/jstmj/publication/file/guideline/clinicalGL_TMJ_2023_RevisedVer.pdf?20241010
  3. 顎関節症治療の指針 2024(案) https://kokuhoken.net/jstmj/publication/file/guideline/guideline_treatment_tmj_2024_draft.pdf


かわせみデンタルクリニック

所在地:〒273-0005 千葉県船橋市本町6丁目3−20 ベルヴィル船橋本町 1階B号室
電話番号:047-409-2988
JR・東武鉄道「船橋」駅 徒歩4分
平日 9:00 ~ 13:00 14:30 ~ 18:00
土曜 9:00 ~ 13:00 14:00 ~ 17:00
(休診:日曜・月曜・祝日)

当院は、初診時にしっかりと検査を行い、虫歯根管治療から矯正歯科・小児矯正まで、丁寧にご説明のうえで治療を進めています。
治療後も再発予防に努め、安心して通える歯科医院をめざしています。