【統計】40代以上の矯正新患患者数と年代別割合推移
前回の記事 【統計】歯列矯正患者の患者数と年代の変化について の続きです。
- 平成29年(2017年)、令和2年(2020年)、令和5年(2023年)の厚生労働省患者調査データ(1日あたり新患数、患者構成比)から推定しています。
40代・50代・60代・70代以上の矯正新患患者数と年代別割合推移
1. 年代別新患患者数の推移
| 年代 | 平成29年 (人/日) | 令和2年 (人/日) | 令和5年 (人/日) |
|---|---|---|---|
| 40代 | 30 | 45 | 80 |
| 50代 | 12 | 18 | 34 |
| 60代 | 6 | 8 | 15 |
| 70代以上 | 2.4 | 4.4 | 7.8 |
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- 各年代で新患数は年々増加しています。特に40代・50代での伸びが際立ちます。
- 40代は6年で約2.7倍、50代・60代もほぼ2倍増加。
- 70代以上も少ないながら着実に伸長。
2. 年代別新患患者「割合(構成比)」推移
| 年代 | 平成29年 (%) | 令和2年 (%) | 令和5年 (%) |
|---|---|---|---|
| 40代 | 42.0 | 43.3 | 41.5 |
| 50代 | 16.8 | 17.3 | 17.6 |
| 60代 | 8.4 | 7.5 | 7.8 |
| 70代以上 | 3.4 | 4.6 | 4.1 |
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- 構成比は全期間を通じて40代が約4割。
- 50代・60代・70代以上も微増または安定を維持。
3. 考察
新患数の絶対値増加
- どの年代でも新患数は増加傾向。平成29年(2017年)→令和5年(2023年)で、40代は2.7倍、50代は約2.8倍、60代以上も2倍以上に増加。
- 特に40代・50代の“働き盛り”世代で矯正治療の新規スタートが急増しています。
構成比の横ばいとバランス
- 40代は全体の約4割を維持しつつ、50代以降の占める割合も増加・安定。
- 60代・70代以上は新患数こそ少ないですが、高齢層でも着実な受療例の拡大。
背景要因
- 口元の健康・審美意識の高まり:中高年世代の自己投資や健康志向が反映。
- 新技術・マウスピース矯正の普及:年齢・職業問わず負担少なく治療できる選択肢の広がり。
- コロナ禍のマスク習慣:見た目へのハードルが下がり、治療開始への後押しに。
- 人口動態と少子化:母数の減少による相対的な“高年齢層比率”の上昇も関係しています。
今後の展望
- 全年代、とくに人生後半でも矯正が選択しやすい時代へ移行中。
- 40代以上の新患割合・絶対数の増加が、矯正歯科が“子どもだけのもの”でなく、“大人や中高年世代のQOL向上の選択肢”として定着しつつある証左といえます。
4. まとめ
- 40代・50代での新規矯正開始が大きく増加しており、治療の主力層が年齢とともに拡大しています。
- 60代・70代以上でも受療が右肩上がりで増えており、全年代の健康・審美投資の一環として矯正が一般化。
- 構成比は40代で安定していますが、他年代も伸長しているため、全年代で新規スタートが見られるのが現代的特徴です。
- 大人でも、高齢でも矯正治療を始める人が増えているという事実は、今後の医療計画・個人の選択に重要な参考になります。
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